老後生活を送っている70歳のおじいちゃんが老人ホームを探す経験をしてみた

私は東京の下町で一人暮らしをしている70歳の男性です。70代になってからこれからの住まいを考えるとなると、選択肢に老人ホームを入れる人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。いま住んでいる一戸建ての自宅は老朽化が進んだため、老人ホームへの入居を真剣に考えています。

今回はそんな私が老人ホームを探してみた体験談を紹介します。

老人ホームで行われるイベントとその役割について

見学会の頻度が増える季節があった!

春は引っ越しシーズンと相まって、老人ホームの見学会も最盛期を迎えるそうです。老人ホーム探しのポイントは複数の施設を見学することだと知人から言われていたので、私は秋から冬にかけて老人ホームに興味を持ち始めたにもかかわらず、春が来るのを待ってから見学会に参加することにしました。

そして春が近づいてくると、案の定、新聞には老人ホームの見学会の参加者を募る広告が増え始めたのです。「老人ホームはある程度、体が不自由になってから検討すればいいや」と考えている人もいるかもしれませんが、実際に体が不自由になり始めたときは老人ホームを探す余裕なんてないと思います。

今すぐ入居する必要はなくても将来的に入居を検討している人は、元気なうちの春の季節に見学しておくことをおすすめします。

好立地がウリの老人ホーム

まず最初に見学したのは目黒区にある『マミーズホーム本館』です。都営三田線の目黒駅から大岡山小学校行きのバスに乗って「清水」という停留所のすぐ近くにあります。東急東横線の学芸大学駅からは、ちょっと離れますが徒歩12分でアクセスできます。

車だと環状七号線の目黒通り沿いにある目黒四中交差点から2分ほど進むとこの老人ホームが見えてきます。つまり電車でも車でもアクセスしやすい好立地にあるのが『マミーズホーム本館』なのです。スタッフの方は「アクセスが良いので家族が仕事帰りに立ち寄ることができますし、週末になると自宅に帰る入居者も多いですよ」とアピールしていましたが、一人身の私にとってはあまりピンときませんでした。

とにかく都心にあるにもかかわらず電車でも車でもアクセスできる場所にあると、家族からの安心感を得られ、老人ホームにとってはかなりのアドバンテージになるそうです。

スタッフから入居者に対する責任感が伝わってきた

見学会への参加が初めてであることを私が伝えると、スタッフの方は「そもそも老人ホームとは…」というところから説明をしてくれました。まず有料老人ホームというのは「介護付・住宅型・健康型」の3種類に分かれているそうです。

そしてこの3種類のうち「特定施設入居者生活介護」という事業者指定を自治体から受けているのが介護付有料老人ホームだという説明が続きました。私が首をかしげて「ちょっとわからないなぁ…」という表情をすると、スタッフの方は「わかりやすく言うと、365日24時間体制で職員からの介護サービスを受けることができて、要介護の度合いが変更になっても基本的には同じ施設内で介護を受け続けられるのが介護付有料老人ホームのメリットです」という解説をしてくれました。

さらに『マミーズホーム本館』は終の棲家として入居者を最後まで見守る姿勢を大切にしているそうです。

一般的な老人ホームでは元気な状態で入居しても、そのあと病気になり症状が進行すると医療的に対応が困難になり、施設を出ていかなければならないケースがしばしばあるのですが、この老人ホームではそういうことがないみたいです。

スタッフの方は「自信を持って入居者を最後までみさせていただきます!」と力強く言っていました。看護師が24時間体制で常駐しているため、手厚くきめ細やかな介護が可能になるのだと思います。またクリニックが併設されていることから、医療体制の充実度も感じられました。

初めての見学会参加でしたが、早くも有力候補が誕生したのです。

高齢者のとっての憩いの場

次に見学したのは『アメニティーライフ八王子』です。JR中央線西八王子駅から約5キロも離れていて立地条件はあまり良くありませんが、西八王子駅から専用の無料送迎バスが運行されていました。要介護者3人に対して介護職員が2人も付くという手厚い人員配置がこの老人ホームのウリだそうです。

隣には救急指定病院の「東京天使病院」があるため、夜間の受診もできるので安心感があります。緑豊かな約4200坪もある広大な敷地には桜の木が20本以上もあり、散策路やテニスコートまで完備されているのです。

施設内に入ってみるとさらに驚かせられました。フィットネスルームや温水プールがあるのはもちろん、陶芸室もあったのです。広いロビーの供用部分では、囲碁やビリヤードを楽しむこともできます。温水プールで楽しそうにウォーキングをしている入居者がいたので、私は勇気を出して話しかけました。

するとその入居者は「この老人ホームに入居したときは杖をついて歩いていたんですが、このプールでトレーニングをしているうちに杖がいらなくなったんですよ」と言ったのです。

さらに入居者同士が主体となって菜園サークルや歌を歌う会を運営しているそうです。入居者の方々の充実した表情がとても印象的でした。

防災意識が高い!

『アメニティーライフ八王子』のスタッフの方は「この施設は自然災害の対策も万全なんですよ」と言っていました。八王子市はもともと地震の災害が少ないそうですが、この施設の屋上にはヘリコプターが着陸できる緊急救助用スペースが設置されているのです。

さらに非常食を5日分用意しているうえに、非常用の発電機もありました。毎年のように日本のどこかで大きな自然災害が起きているだけに、この老人ホームの防災に力を注ぐ経営方針にはとても好感が持てました。最初に見学した『マミーズホーム本館』と比べてこの老人ホームは都心からかなり離れているものの、入居者の健康維持だけでなくサークルなどで生きがいづくりも支援してくれる体制はとても魅力的です。

ただし一人部屋は入居金だけで約3000万円もかかるので、その点がちょっとネックになっています。

スタッフだけでなく入居者からも意見を聞こう!

私が見学会に参加したのは今のところ2つだけですが、とても有意義な時間を過ごすことができ、たくさんの新しい発見がありました。春の時期は参加者が多いため1日に数回見学会を開く老人ホームもありますが、入居者ともコミュニケーションをとるために昼食後の休憩に合わせた時間帯を選択することをおすすめします。

自分なりの優先順位をもっと明確にして、私の老人ホーム探しはこれからも続きます。

参考情報(ウチシルベ … 老人ホーム)https://osumai-soudan.jp/